紫雲丸事故61年 西条・庄内小で慰霊集会
高松市沖で庄内小学校(愛媛県西条市旦之上)の児童29人とPTA会長を含む168人が亡くなった旧国鉄宇高連絡船「紫雲丸」の沈没事故から61年となる11日、同校で「命について考える集会」があり、児童や保護者ら約150人が犠牲者の冥福を祈った。
事故は1955年5月11日早朝に発生した。濃霧の中を高松港から岡山県の宇野港へ向かっていた紫雲丸は貨車運搬船「第三宇高丸」と衝突し数分で沈没。乗客・乗員847人のうち修学旅行中の同校などの児童らが犠牲になった。
集会では、児童代表が校庭の慰霊碑「みたまの塔」に千羽鶴と花束を手向けた後、全員で2012年度の卒業生が事故を題材に作詞した歌「あの日、あの時」を合唱し、黙とうをささげた。